2009.2.5当館愛用の青柳醤油が朝日新聞 逸品ものがたりに掲載されました
青柳醤油 徳印 伝統生かし品よい甘み
=逸品ものがたり=
食べる直前の料理にかけても、煮物に使ってもいい。
伝統のうまみと香りの「徳」印は大正5(1916)年創業の
青柳醤油(古賀市)の代表ラベル。
「この辺の土地に合った品のいい甘み」が売り文句だ。
東日本の辛口に対し、西日本、九州は甘口といわれる。
江戸時代に長崎・出島から到来した佐藤文化の影響ともいわれ、
気候、風土、料理が味を育ててきた。
青柳醤油の店舗は旧唐津街道・青柳宿で、大名が宿泊した
「御茶屋」跡の隣にある。木造平屋で、通りに面した格子の壁が
風情を醸し出す。3代目の経営者、崎村知弘さん(52)と
妻恵子さん(47)が、製造、受注、配達を切り盛りする。
ひとくちに醤油といっても、蒸した大豆に塩、麹を加えて
発酵させた「生揚醤油」に、うまみ成分、色や味の濃淡で
バラエティーをもたせ10種類ほどの商品にする。
1960年代半ばまで男衆と呼ぶ従業員数人で仕込みもした。
今は、筑紫野市にある県醤油製造協同組合(組合数106社)で
製造する生揚醤油を仕入れ、火入れで発酵を止めてタンクに
分けた後、種類別に瓶詰めをして出荷する。
ペットボトルの容器が多い中、青柳醤油では地元の店頭販売の
大半を一升(1・8リットル)瓶が占める。瓶はリサイクルで
店に戻り、洗浄して再利用する。ペットボトルのコストは
瓶の倍。瓶売りは容器返却を前提に容器代を引いてあるそうで、
割安の地元価格を支える仕組みだ。
知弘さんは「最近は食の安全を考え、添加物ものが売れています。
父からレシピを受け継いだ昔ながらの味と香りを守っていきます」
と話す。
■青柳醤油■
住所:古賀市川原1046
電話:092-942-2315
販売:「徳」印(一升瓶)700円。
「博多あまくち」(1リットル)400円。
無添加の「丸大豆」は一升瓶850円、1リットル550円。
古賀市のグリーンパーク内「コスモス広場」、
「大地の家族」(福岡市東区)、「エルバリュー福間店」(福津市)
「ひとまるの里」(新宮町)のも出品。
青柳しょうゆ ホームページ
http://www.koga.org/aoyagi/