日田市の我が町、隈町（くままち）で、
景観・まちづくりコンダクター育成講座現地研修が
昨日、開催されました。

隈町

午後２時開催でとても風が強くて寒かったです。
亀山公園も本当に整備されて綺麗になりました。
本当に憩いの場となっており、もう少し暖かいと人がたくさん
いらっしゃいます。

亀山公園 日田市

現地には、隈のまちづくり委員会さんや、日田市役所や、
ＯＡＢ（大分朝日放送）のカメラマン、マスコミの方が
いらっしゃっていて、本格的だな～と思いました。

東京大学アジア生物資源環境研究センターの堀繁教授が、
講師でございまして、様々なまちの提案と
魅力的なまちとは、集客できるまちとはを語ってくださいました。

庄手川 町並み

まず道の違いを説明、白線があって人間が申し訳なさそうに
歩かなければならない道と白線がなくて、
人間優先的で歩道の幅が広いもしくは、
歩道と車道の線引きがない表現をされていない道ではどちらが
人が歩いてみたいと思うかとご質問され、
高速道路みたいに真っ直ぐではなく、曲がっていて車も通りにくそうな
道が人が集まるとご説明。なるほど、アートカフェ桃の木さんの前の道は
人に優しい表現の道になっているな～と勉強させられました。

アートカフェ桃の木 道

人間は高速道路のような真っ直ぐの道よりも曲がっていると
落ち着くそうで、そういった道にベンチなどがあり、
空間が切れていると気持がよいく居心地がいいと感じ、
休憩スペース等のしつらえがあるとよく、隈（くま）は
ポテンシャルの高い町だと説明、それから、
人間の目線は二階以上は見ない、評価の対象は１階部分なので、
２階以上評価の対象外、いい店は、２階は手を抜いて（お金をあまりかけず）
一階部分の玄関部分を綺麗にしていることの方が重要だと説明。

隈のまち歩き

それから、屋根でまちおこしをしたまちと、先生の企画したまちを
比較して、その違いを写真で説明、どっちが入りやすいかを説明、
人間は上を向いて歩くのではなく、下を向いて歩いており、
入口付近の魅力が説明だと再度教えていただきました。

入口付近の魅力に関しては、マジックで紙に書いて、セロハンテープで
くっつけたような紙は業界用語では人が離れる魔除けのお札とされており、
厳禁、それよりも、人を呼び込む、丸い感じの提灯（業界用語で提灯アンコウ）が
必要、それから、レイアウトも商品が誘っているようなレイアウトの仕方、
棚も安くても魅力のあるものにし、出来るだけ商品を歩いている人に
観られ易く展示し、入りやすい店づくりをし、
そして、店舗の前には休憩スペースをつくり、寛いでもらう。
この寛いでいる人（業界用語でサクラ）がいると楽しそうにみえ、
人を誘うことができる。これは店舗に限らず観光地、
公園、第三セクター等すべてに必要。

また、高さのお話し、高低さがある休憩スポットについて言及、
隈町公園は柵があるが、奥を一旦掘り下げて柵を作るといった
仕組みをにすると、もっと三隈川が見渡すことができてい
いいスポットになるのではないかと提案。
すこし高い場所に休憩所スポットを公園や観光施設につくると
人はその上に行き休みたくなると、その上にいくと人は自分が大事に
されていると感じ、心地良さを覚えるとのこと、
高さがあると段差ができるが、ユニバーサルで赤字よりも
人が集まる仕組みが出来ていて黒字でユニバーサルは無い施設の方が
これからは国にあまり頼れなくなってきているので必要ではないか、
ユニバーサルでなお且つ、人の集まる仕組みが出来ていてる工夫が
必要だと説明。

また、まちづくりには色んなコンサルが来るでしょうが、
その見分け方としては、２点の質問すると良いとのこと、
１点目は、成功例、ビフォアー、アフターをみせてもらうこと
２点目は、人を集めるポイントは何ですか？
それが納得いく説明であったらならばいいコンサルタントだと
本当にいい話を聞きました。

庄手川

日田市には豆田町（まめだまち）と隈町（くままち）がありますが、
隈の魅力をもっと伝えていきたい、もっといいまちにしたいとみんなと
確認できるいい日でございました。