地元のお客様に鯉を頂き。
　
　当館の干乾びた池に、

鯉がやって参りました。

２年ぐらい前には、池にたくさんの鯉がおり、池をにぎあわせて

いましたが、一時期、日本中で大発生したコイヘルペスにより、

いなくなっておりました。

　それ以降は、涸れ池となり、植木鉢を置くなどして池の中を飾って

おりました。

やはり、池には、鯉がいないと、寂しいものでございますし、

涸れ池は、あまり好ましいものではございません。

中国では、鯉は、鯉以外は登ることができず、黄河の龍門という

滝に登りきった鯉だけが、龍になり、天に昇ったと言う伝説から

登竜門と言う言葉が生まれておりますし、日本でも出世魚として

好まれています。

　長いこと利用していなかったため、池がかなり傷んでおり、

ヒビが入っていたため、コーキング材セメダインを塗り、かためておりました。

塗りたてほやほやのため、夜の間は、ポリバケツに鯉たちを入れておりました。

ポリバケツは深く、鯉も６匹もいるため、高い場所からホースで

水を注ぎ、酸素が水に多く含まれるように工夫いたしました。

翌日、朝、お客様をお見送りした後、みんなで、池に水をそそぎ、

鯉を池に入れました。

鯉は、水を得た魚（鯉？）の様に、元気に泳ぎまくり、新住居の輪郭を

覚えるためか、回遊しておりました。

　まだまだ、大きな金魚ぐらいの大きさですが、

当館の一員として、これからよろしくお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　九州 大分県 日田温泉 知代美おかみ